2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「現代を見る歴史」 1987年9月9日 堺屋太一著

堺屋太一氏の昔(1987年)の名著です。太古からの歴史の中に、当時の現代に起こっている似たような例を探し、その後どうなったかを検証しています。 例えば第3章では、「数世紀の間、新しい大地にこの国を創造したのは信心深い素朴な農民であったが、今はそ…

「決断の条件」 昭和50年6月20日 会田雄次著

ちょっと古いですが、40年前の名作です。甘えの世界に住んで「馴れ合い」で事が済んで行くのは日本のような同質社会内部だけですが、これからは異質な海外社会と密接な関係を持っていかねばならないので、イエスかノーの明確な意思表示も必要になってきます…

再び白銀亭

最近ビール一本でも気分悪くなる健康な?状態で、美味しいものを少ししか欲しなくなってます。 そこで再び白銀亭です。 16時までの営業で日曜日休み、今日は平日の15時と最高の条件で、案の定店内には二人しかお客さんおらず、待たずに入れました。 今日はヘ…

「平穏死10の条件」 2012年7月 長尾和宏著

1000人以上の最期に立ち会った著者が、勤務医時代と在宅で看取った死とでは最期の苦しみが全く違うことに気がついたそうです。在宅での最期はほぼ全てが「平穏死」なのです。多くの病院の医師たちは、患者を1分1秒でも長く生かすことが医者の使命と教わった…

「がんと向き合って」 2007年4月30日 上野創著

26歳の朝日新聞記者が、1997年11月に突然に睾丸腫瘍(癌)だとわかってからの手術と長い抗がん治療の記録です。ちょうど山一證券が廃業して世間が騒然としていた頃です。初夏から患部の異常に気がついていましたが、痛みなどがなく放置していました。11月に…

「思考スピードの経営」1999年4月2日 ビル・ゲイツ

マイクロソフト創業者のビル・ゲイツが予言した未来です。20年近くが経過して実際の世界はどうなったか、たいへん参考になります。 「ビジネスはこれからの10年間に、これまでの50年間に起きた以上の変化を遂げていく。1980年代は品質が問題となった時代で、…

京都二条の中華「大鵬」

今日は二条に来たので、ランチは以前来たことのある「大鵬」に寄りました。 行列のできるはずの店なのに案外すぐ入れます。昔一人で来たときは名物の照り鶏丼錦糸を食べましたが、焼き鳥をさほど有り難がらない私の印象は普通でした。昼時だからランチセット…

「赤めだか」 2015年11月21日 立川談春著

天才立川談志が絶賛した弟子の立川談春のエッセイです。最近はテレビドラマのルーズベルトゲームで悪役をやり、すぐに続いた下町ロケットでは善人の経理部長の役をやり、落語の世界を知らない私にとってはこの人誰なんだろうと思っていました。素人には知名…

内田食堂

久し振りに神戸に用があり、新開地の内田食堂に寄りました。 五年以上前には確か火事?かなんかで入ることができませんでした。 下町の食堂で、爺ちゃんと娘さんがやっていて、テレビが流れてみんな見てます。先客の中年男性と女性のカップルが、食事ではな…

「貧困大陸アメリカ」 2008年1月22日 堤未果著

10年前のレポですが、アメリカの現状は我々が想像するようなアメリカンドリームでは決してないことを思い知らされます。国境や人種などを超えて世界を二極化している格差構造と、それを糧としていつの間にか国家を超えて一方的に呑み込まれていきかねない恐…

「アフリカで寝る」 1998年8月1日 松本仁一著

朝日新聞の記者であった筆者が、1980年から95年までの間に短期、長期の取材でアフリカを何度も訪れた時の体験です。高級ホテルから最底辺のホテル、民家でごろ寝したこともあれば、砂漠のテントで寝たり、空室が無くてホテルの床で寝たり、まさに「アフリカ…

「ソウルの風景」 2001年9月20日 四方田犬彦著

世界の裏まで行って隣人の悪口を言うような振る舞いの韓国には、一生関わらないつもりでした。仮にたとえ言い分が正しくとも、完膚無きまで相手を叩きのめした後、その相手とはどう付き合うつもりなのでしょうか?しかし、よく考えると韓国のことは全く知ら…

十三「くそオヤジ最後のひとふり」

十三の「くそオヤジ最後のひとふり」です。なんだそれでしょうが、食べログ評価3.7と高評価のラーメン屋です。 8人ほど待っていて20分ほど待ちましたが、ロバート・ラドラム読んでたらあっという間で、案外すんなり入れました。ここは「シジミ」「ハマグリ」…

「隠された十字架」1981年梅原猛著

法隆寺は再建されたもので、聖徳太子の怨霊の鎮魂の寺だと主張してます。学生時代にその大胆な仮説に驚くとともに、様々な古典や史料、論考などを論拠として説得力ある話にずんずん引き込まれました。法隆寺は、最古の木造建築として貴重であるだけでなく、…

「梅原猛の授業 仏教」 2002年2月5日 梅原猛著

梅原氏が、弘法大師以来の伝統がある東寺の境内にある中学校で12回にわたり仏教の講義をした話です。なぜ宗教が必要なのか、文明と宗教の関係などを、たいへんわかり易いたとえで説明しています。 密教の時間では、実際に東寺の講堂を見学します。東寺は一度…