1991年8月9日~11日「朝日連峰以東岳」

199189日~11日「朝日連峰以東岳」(計16,890円)
23:13上野発 フィルム、ウィスキー 1,300
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 7:16鶴岡着 JR8,370円 ビール2460
 昨日はいつもの週末の疲れでぐったりしていたが、小岩の若竹でビールと餃子と中華丼を食べて家に帰り、一休みして、集パツした。今日は快晴で雲がほとんどない。明日は天気が良くないかもしれないから、気をつけてゆっくり楽しもう。
7:22鶴岡発 JR1,450
7:39大島 味噌パン300
9:00大島発 バス1,000
12:05大島池
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14:00 以東岳に向かう途中。低木に覆われる高原地帯へやっと辿り着いた。
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雑然とした木々の中を悪戦苦闘して這いつくばり、蛇や蛙にビックリさせられ、トンボやハエに付き纏われ、疲労もピークに達した。でもやっと涼しい高原地帯に来た。まだ昼過ぎだからあまり先をあせらず登り、今日は頂上でくつろごう。雲の流れが速くて頂上が霧に覆われたりしているが、今日はまだ天候は持つようだ。しかし、この登りの辛さは例えようがない。一歩一歩から始めていかないと、いつまでたっても頂上へ着かない。勉強も仕事もそうだ。けれど山は立ち止まっているわけにはいかない。しかし、勉強や仕事は立ち止まって休んでいるほうが楽だ。ここに決定的な差がある。どうすべきか、あとで考えよう。
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イメージ 515:00以東岳到着
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イメージ 8 朝日連峰の縦走路を眼下に見下ろす。後方の下の方には大鳥池が空の雲を湖面に映している。体力の衰えを実感するとともに、つい30分前までの地獄がもう忘れ去ったかのように気持ちがいい。真正面近くに朝日岳が見える。もうひと頑張りして、狐穴小屋か竜門小屋で休もう。
17:00狐穴小屋 使用料500
イメージ 9足はつるし、痛いし、もうギブアップだ。今日はここまで。

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5:00狐穴小屋起床  トタン屋根を打ち鳴らすように雨が降り続いている。予報の通りの雨で気が重くなる。足の疲れも取れないし、展望も利かないから、大朝日は止めて、竜門山から日暮沢に降りることにする。
5:50狐穴小屋発
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8:00竜門小屋着 多少の上り坂でも、死ぬほど苦しい。一歩一歩小雨の中をびしょ濡れになりながら進む。ほんとうに一歩一歩だ。やっとの思いで竜門小屋に辿り着く。改修しているようでとても美しくなっている。誰もいないのでここで少し休むことにした。パンはもう食べ尽きた。あと3時間ほどの行程だ。雲に覆われた山道を歩いていると、まるで天国を彷徨っているような気にもなれる。もちろん晴れている方が視界が利いていいかもしれないが、このような暗中模索の状態も神秘的だ。ただ、疲れでそれどころでもない。早く降りて、ゆっくりくつろぎたいような気がする。誰に頼れるわけでなく、また登ったことに対する後悔もまったくない。ただ前進しないとどうしようもないから、とにかく先を急ぎたい。早く日暮沢へ降りて楽になりたい。
イメージ 128:15竜門小屋発
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9:05
ユーフン山
9:35清太岩山
イメージ 1411:15日暮沢小屋 日暮沢で汚れたズボンや靴下を洗い、パンツを換えて、着物を整えた。いつも思うが、下りの途中でよくこんなところまで登って来たものだと感心する。そして、もう二度と山には来たくないとまで思ってしまう。そんなところまで我慢して登って来たのだ。なぜこんなことに耐えることができるのだろうか。一つ一つ先の峰を目指して、それこそ次はそこのところまで頑張っていこうという具合にやってきた大きな延長がこの結果なのだ。なぜそうまでして行くのか。既にそこまで行き、廻って帰るというプランを持ち、朝日へ登るという目標を持ち、途中で帰ることのできないところまで一気に登ってしまう。つまり、後戻りも大変なところまで行ってしまうこと、そしてそこに立ち止まっていてもどうしようもないという、追い詰められた覚悟のあること、これを考えれば、いつもの仕事、勉強にこのままの位置で良くないという切迫感を持ち、大きな目標プランを立て、それに達せるよう日々、小さな峰を確実に越えていくことだ。これをいい手本にして頑張ろう。このことを学ぶために山に登っている。静かな世界へ、都会の喧騒を忘れたい、また雲の上からパノラマを見たい、高原を歩きたい等々、いろいろ目的はあるが、それだけではこんな雨の降る中を登ったりしない。そこを征服したいという気持ちもあるが、登ると、自分の中に何かを必ずもたらしてくれるという信頼感が、山へ私を駆り立てる。
12:05発 バス1,200
13:05間沢 コーラ600
14:40山交ターミナル着
15:22山形駅発 ビール390円 弁当720
 今、仙山線で作並を出たところだ。山形はもう晴れていたが、山寺を越えてトンネルを抜けると、あたり一面真っ白な世界で、しかも単線で森の中を縫うように走っていくので、北海道を思い出させる。快速列車でよく揺れてゆっくりするほどでもないが、遠い地方を走っているんだなという気もする。また北海道に行ってみたい。何もない町が目標でも、列車から見える森を見ているだけでもそこを歩いているかのように自然を味わえる。また北のはずれへ、大草原へ行ってみたい。
16:22仙台着 そば、ジュース390
16:00発 
17:34福島着
17:45
19:40黒磯着
19:42発 宇都宮でそば310
22:12上野着