｢神戸連休散策｣ 2018年5月5日～6日

　ハーバーランド近くに住んでいて、世界中からの観光客でごった返しているところを、時間をずらせば日常的な喫茶として手軽に使うことができます。このエリアにスターバックスやサンマルクカフェがそれぞれ三店舗ずつ、それ以外にもドトールやエスタシオン、ホリーズカフェなど、10店舗以上のカフェがあります。その中には観光客の流れから少しだけそれているので、ゆったりとしたソファーに何時間も本を読んでいられるような場所がたくさんあります。もちろん、モザイクにあるスターバックスでは、カウンターやソファーから非日常的な観光地の風景を眺めることができますし、ポートタワーを正面に見ながら、デッキでお茶することもできます。ここに来る前の伏見も観光地でしたが、これほど多くの観光客ではないし、さらにここには大規模ショッピングセンターumieもあります。無印もユニクロもGUもH&MもZARAもソフマップも大型書店もあり、しかもすべてが大規模店舗なので、ないものがないほど品ぞろえが多いのです。神戸中のショッピングセンターも兼ねており、観光地としても人が集まる。前回住んでいた長田は電車で二駅先だけの距離でしたが、その二駅が大違いです。仕事帰りに自分の駅から先に出るのは大きな壁があるのです。ちょっと帰りにこんな便利な場所でお茶できる、ここにたまたま住むことができてラッキーです。

　夕食は高速神戸駅近くの農業高校レストランに行きました。兵庫県立農業高校出身のオーナーが 「母校で作る野菜や卵など食材の素晴らしさを知ってもらいたい」と立ち上げたお店です。 高校生たちが作る食材を中心に、卒業生たちの畑から仕入れた滋味豊かな地元食材や明石の昼網魚介も加わり、 質や安全性、新鮮さにこだわった食材たちで作るバラエティ豊かな創作和食をリーズナブルな価格で提供するというコンセプトです。食べログ評価も3.5と合格点。日本の食料自給率UPに向けた取り組みを評価され、2013年、2014年と、2年連続『フード・アクション・ニッポンアワード』を受賞したそうです。

　私たちが注文したのはピーマンの味噌味の肉詰めやシーザーサラダ、野菜やきそばなどです。食材は確かに新鮮で、ヘルシーな料理を所望する妻には好評です。しかし、私にとってはすこし精進料理のような味気無さの残る満腹感でした。酒を控えて、濃いものも食べなかったためかもしれませんが。

　

　食後は、近くのハーバーランドを散策しました。20時過ぎですがまだまだ人手は多く、モザイク前のデッキでポートタワーやメリケンパークホテルのきれいな夜景を楽しめました。中国はじめ、海外からわざわざ来るような景観を、家から散歩できる距離で味わえる幸せをかみしめます。

　翌日は、北野の異人館通りを散策します。妻は観光地にはほとんど関心なく、どんどん坂を下りて昼ごはんとします。私的にはネットで評価の高い店を片っ端から行きたいのですが、妻の選んだ店はファーマーズスタンドでした。店前の狭いテラスで女の子たちが数人ランチしていたので、きっとおいしいのに違いないと考えたようです。店に入ると野菜の直販所のようなアンテナショップがあり、カウンターで野菜プレートのランチを支払って、食券を奥の厨房カウンターに出します。受付のそっけない男性職員から先にカウンターで受け取ったコーヒーですが、シロップもクリームもなく、妻がその男性に聞きにきったところ、クリームは人工的で悪いので置いてないと言われたそうです。そもそも愛想のない雰囲気に腹が立ち始めていたところなので、正直これでこの店には愛想尽かしました。野菜プレートのキッシュやライ麦パンはふっくらしてもちもちで美味しいのですが、客商売を無視した態度に正直評価はもう覆りません。やがて男性に代わって愛想のいいおばさんがカウンターに立ち、アンテナショップで野菜を買ったり、ランチを食べる客がどんどん増えてきました。だから、本来はこの愛想のいいおばさんたちの接客で感じのいい店なのかも知れません。ぶっきらぼうな男性も、悪気ない、ただのファーマーで愛想がなかっただけなのかもしれません。ちなみに食べログ評価は3.05です。

　そのあと近くのショコラリパブリックでお茶します。ここも妻の知っている店で、三宮店の食べログ評価は3.5です。今日は北野坂の方に入りました。

　私はチーズクリームのモンブランで、ヨーグルト味のチーズの甘酸っぱさが美味しいです。セルフスタンド方式で、コーヒーつけても700円台と結構リーズナブルなセット料金でした。