2017年5月21日権現山から蓬莱山へ

権現山から蓬莱山へ縦走しました。蓬莱山からはJR志賀へ下りるという、登山地図で6時間15分の行程を7割の4時間20分で駆け抜けました。特に権現山から蓬莱山への尾根道は森林限界を越えて低木多い、見晴しのいい、とても気持ちの良い尾根道です。さらに眼下に琵琶湖、後には比叡山が真直に見えて絶好の眺望です。バス停の平からは1時間の登りで権現山に着けますので、非常に近くで絶景見れるのでまた来たいと思いました。ただし、ロープウェイ山頂駅のある打見山からの下りは、結構険しくて急だし、麓まで1時間半以上という長い下りでしんどいです。登りも下りもロープウェイ(片道1200円)を使った方がお勧めです。
イメージ 27:45出町柳から朽木行のバスに乗り、満員で増便出ても立ち席で50分、
8:35「平」で下車して花折峠に林道を歩き、途中からアラキ峠へ右折します。そこからは植林された杉林の谷を詰めて登っていきます。後ろからついてくる男女二人連れは、男性がやたらとおしゃべりしていて、よく体力持つなと感心するほどです。
イメージ 19:15アラキ峠に着きました。おしゃべり男性の連れの女性はしっかり付いてきていました。山で見かける女性は、スキー場と同じくみんな美人に見えます。さて、そこからは尾根を直登します。20分程急阪を登りつめていくと、やがて前方が森から開けた明るい山頂が拡がりました。

イメージ 4イメージ 39:40権現山
眼下には琵琶湖大橋方面がすぐ近くに見下せ、南には比叡山がすぐ近くにそびえています。絶景です。ただ、連日の好天のせいか、蒸気が上がって霞んではっきりと遠望できないことや、時間と季節イメージ 6イメージ 5のせいか、アラキ峠あたりからこの先のホッケ山まで蠅がものすごい数でたむろしており、座って食事休憩できないのが少し残念なことでした。
そこからの尾根は、蠅は多いものの、森林限界に近づいてイメージ 7イメージ 8低木しかない、まるで箱庭のような気持ちのいい尾根道でした。やがて山頂に近づくと視界が広がり、周りを遮るものがなく眺望が拡がります。


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イメージ 1010:10ホッケ山頂 ここでも蠅が多くて、休みまもなく先に進みます。
ここからは目標の蓬莱山を望めますが、さらに気持ちのいい尾根が延々と続きます。

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10:30小女郎峠
近くに小女郎池があるようですが、迂回するのもめんどくさくてやり過ごしました。何人かがそちらに進んでいました。

県下で最も標高の高い位置  (1060m)にあり、地元の人々からは、雨ごいの池として崇められる小さな池“小女郎ヶ池”があるそうです。この小さな池に“小女郎ヶ池”と呼ばれる所縁となる、悲哀な伝説が残されているそうです。それは遠い昔、比良山麓の南船路という集落に九右衛門とお考という夫婦が住んでいたそうで、柴刈りに山頂へ出向いていたお考が、ある日、池の主であった大蛇に魅入られてしまいました。その日から毎晩、乳飲み子を家に残したまま、夜な夜な池に通うようになったお考。不審に思った九右衛門は、ある晩、赤ん坊を背負ってお考の後をつけたそうです。池の中に入る姿を九右衛門に見られたお考は、大蛇に見初められてしまったことのてん末を話し「赤ん坊が乳をほしがったらしゃぶらせてほしい」と自分の左目をくりぬいて、池の中に姿を消してしまったそうです。それ以来“考女郎”が入った池だから「考女郎池」…それがいつしか「小女郎ヶ池」と呼ばれるようになったという伝説が残されているそうです。ロマンチックな話で無くてすいません。
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イメージ 2010:50蓬莱山頂
頂上にはたくさんの観光客がリフトで上がってきていました。昨秋、さんざんな思いで縦走してきた武奈ヶ岳も見えています。こちらと違って森林限界武奈ヶ岳山頂付近のみ、それからはうっそうとしイメージ 21た森の、しかもアップダウンの繰り返しで、打見山に着くころにはへとへとになった稜線が見渡せます。
山頂でおにぎりをと、ちょうど空いたベンチに腰かけて食べていると、おばさんが「よっこらしょ。ここにスワラしてもらお。ほんま虫が一杯や!」と、厚かましいおばさんがベンチの右端に座ります。違うでしょ、私に対して「ここ空いてますか?」と声をかけるのがマナーでしょ。それにオバハンがドカッと座るから大人しく停まっていた蠅が一斉に飛び出イメージ 22したんでしょ。それどころか、連れの男性(息子?)に「あんたもここスワラしてもらい!」と、私のことなんかまったく無視です。その男性は悪いと思ったのか応じず、そのベンチには左端に私、右端に厚かましいオバハンの2名が座る変な感じになり、私は場が持たずに早々に片づけて立ち去りました。
蓬莱山は4,5の2カ月だけで冬期の来客数を上まったそうです。やはり琵琶湖を見下ろすデッキが人気なんでしょう。私もちらっと見たかったのですが、ものすごい行列、1600円のバイキングあるレストランも長イメージ 23蛇の列で、断念して早々に下山することにしました。
11:40打見山(ロープウェイ山頂駅)下山開始
1000メートルの降下ですので多少のことは覚悟しましたが、急な下りに加えて道も険しく、やっと谷筋に出たと思いきや、暗い杉林を延々とジグザグに下り、はるか前方に見える下界が全然近づかない。ほんとうに長く感じた1時間半の下りでした。足も相当疲れました。
13:05ロープウェイ山麓駅への分岐に到着
イメージ 2413:30JR志賀駅
駅前の「清林」で一仕事終えたご褒美、ビールとおでん、です。人気のロープウェイ山頂のスカイデッキは入れなかったものの、観光地とはまったく雰囲気の変わる駅前の小料理屋、でもここのおでん結構うまい。大根も良くしみているし、板こんにゃくも厚揚げもうまい。何より、出し全部飲めるくらいよくできてました。その後に〆で頼んだ天丼も適度な小ささで味もよかったです。蓬莱山からの帰りの〆には、山頂でおばさんに締め出されたおっさんの隠れ憩い場としていい店見付けました。