2000年8月12日~13日「幌尻岳」

2000812日~13日「幌尻岳(計32,209円)
812日(土)
8:30千歳ビジネスホテルホーリン発食料940
9:15千歳空港、友人を迎える、鮭いくら丼1,400
11:30門別駅で利尻で知り合った旭川テルマンと合流
12:00昼食ハンバーグ定食1,250
 幌尻へはたいへんな道程だった。振内を過ぎて国道の標識に従って右折し、そこから35km林道を走行する。途中から砂利道となり、20kmくらい悪路が続いた。最後は崩れ落ちそうな崖の道となる。お盆の前の土曜のために混んでてどうなるかと心配したけれど、下山してきた人の車の空いた所に駐車できてよかった。

14:15登山口
 準備に多少もたもたして同行する二人を待たせてしまう。マナーの悪いおじさん連中も先に出たために遅れるが、そのうち追いつくだろう。追い越して混んでいそうな小屋に先に入ろうなどと話しながら林道を黙々と進んでいくが、なかなか追いつかない。林道が終わって少し山道に入った所で追いつくが、案の定マナーが悪くて道を譲らない。結局、巻き道を彼らが間違って登った所であっけなく追い越した。そこからいよいよ川を上り始める。最初に川を渡る所では、腰まで水に浸かってしまう。しかし、降りてきた人がけっこう深さがあると言っていたので、心の準備ができていて案外大丈夫だった。でも、その先の巻き道の急登降には参った。枝にしがみついて登るが、下りはもっと大変で参った。それからはそれほどの場所はないものの、川の流れが結構急な所で、流されそうな勢いの川を渡ったりしなければならない。ブラザーコーンに似ている旭川のホテルマンの兄さんは、ジャボジャボと川に入って仁王立ちになり、我々が渡るのを支えてくれるので助かった。こんなときに杖が役に立つのだそうだ。杖があれば川の深さを測れるので、思い切ってジャボジャボと入って行けるのだそうだ。私もそれに倣ってストックを使うようになり、一人でもどんどん進めるようになった。しかし、二人はテントを持っていて重いせいか足取りが進まない。私がどんどん先に進み、川を渡ってようやく林の中ばかりの道になる。そうして予感がしたら小屋に着いた。

16:50幌尻山荘
小屋は登山客で満員で、みんなザックとマットを余裕で拡げている。詰めれば倍くらいの人が十分入れるが、詰めてもらうのも面倒なので、後から着いたホテルマン兄さんはテントにしようと言う。もう一人の友人のゴアテックス製のテントをすぐに立ち上げる。そしてようやく食事に取りかかるが、外は蚊が凄い。(テント内には入ってこなかった。)私一人がビールを飲んでアルファ米の御飯ができるのを待つ。隣のおじさん連中が百名山があと三つと自慢しているのを聞いて、友人が私があと一つになっていることや、キロマンジャロやアコンカグアにも行っているのをあてつけのように大きな声で言うのには閉口した。そうこうしているうちに御飯ができて、カレーをかけて食べたが、あまりたくさん欲しくはない。旨いのだが、今日はすでに三食も食べているし、ビールも2本飲んでいるからコップ一杯程度の量で充分だ。

18:30外にいるとあまり蚊が煩いのでテントに入るが、シェラフに潜り込むとすぐに寝入ってしまった。もう一つのテントに入ったホテルマン兄さんはどうしてるのかと思うと、テントの中で明日の準備を黙々とやっているようだった。そして寝入ってしまうが、21時くらいに小便をしようと外に出ると、満天の星が出ている。残念ながら知っている星座がない。その後、夜半零時過ぎに寒くて我慢できずにマウンテンパーカーを着て、外に出てもう一度小便をする。今度はカシオペア座が確認できた。一緒のテントの友人を起こしてしまうが、それ以降は少し熟睡できた。 

813日(日)
4:30起床、外は大快晴
4:50食事もせずにすぐに登頂に向けて出発する。急な山道をどんどん登っていくが、1時間に標高500mのハイペースで登ったので、さすがに疲れて休む。ホテルマン兄さんが追い越して行く。少し上がった所に命の水があり、もう一人の友人が水を汲みに降りていったので、私はまたしばらく休む。そこからカールを見下ろしながら巻いて行く外輪山を登っていく。とても雄大できれいな幌尻のカールだ。1時間近くかかって何とか頂上に辿り着いた。

7:257:50幌尻岳2052m)
とてもきれいな山でカールも美しい。若い方の友人は水を飲み過ぎてバテ気味だ。かなりのハイペースに付いて来られないようだ。頂上にはホテルマン兄さんの姿がない。我々も写真を撮った後、先に進んでいく。七つ沼が見下ろせる所まで来ると、そこから戸蔦別岳へは急激なアップダウンになっていて、さすがに少し戸惑う。上がって来た夫婦に聞いたら、先で兄さんとすれ違ったそうだ。ここから下はハイマツが繁っていてとてもしんどいらしい。引き返したい気持ちになるが兄さんが先に行ってしまっている以上、行くしかない。確かにハイマツは短パンの足を容赦なく引っ掻いて痛い。ただ、先ほどの夫婦が言ったほどでもなかった。何とかハイマツのピークを二つ越えて急坂を登り切ると、兄さんが待っていた。もう一人の友人が上がってくると、あの元気な声で「お疲れさん!」と叫ぶ。

9:30戸蔦別岳
私たちはそれ以上はしんどいので分岐まで行って待つことにするが、ホテルマン兄さんは北戸蔦別まで行ってもらう。10:1011:00分岐で待っていたらなかなか兄さんが帰ってこないので、少し登って展望する。ピークが二つ三つあって結構しんどそうだ。1時間近く経ってようやく戻って来たので下ることになるが、目もくらむような急坂を真下に下っていく。ハイマツの林はしんどくて、いくら下っても着きそうにもない。ようやく下の方にダケカンバの林が見えて、そこに入っていってどんどん下ると、なんとか沢の音が近づいてくる。広い笹の原を横切ったらようやく沢に出た。先に下っていた友人が待っていて、しばらくするとホテルマン兄さんも降りてきた。そこからは沢靴に履き替えて川を下る。目印が分かりにくく、1時間下って山荘に到着した。これでは下から登る時の目印がさらにわかりにくい。沢を登り、途中から左折し、その沢を少し上がった所で右の山に入る登り口を見つけなければならない。しかし、入口に赤い旗があるだけで、この道順を知っていないと自信の持てない案内だ。とにかく無事に小屋に戻れて良かった。

13:00幌尻山荘
テントを畳んですぐに下り始める。ここからの沢下りも結構長い。若い方の友人はバテバテで、途中二度ほどへたばって座り込んでしまう。さすがに困り、沢から林道に出る所でホテルマン兄さんに頼んで水を飲ませてあげる。すると現金なもので、結構回復したのか、途中の林道からは元気に一人で他の人を追い越して先に行ってしまった。私とホテルマン兄さんとはマイペースで下っていく。歩きながら聞いた兄さんの仕事ぶりはとても参考になる。旭川のホテルで、お客様の前でオレンジなどをカットしたりできるのは東京で修業した兄さんしかいないそうだ。また、お客様の名前を必ず憶えておき、些細なことでも大きな声で相手の名前を呼んで挨拶をしていたら、お客様がなぜ名前を知っているのかびっくりしたそうだ。忘れ物を取りに来たことで憶えたと答えると、そのお客様にたいへん気に入られたそうだ。特に九州の財界トップやお医者さんたちにすごく受けて可愛がられたそうだ。その後でイベントなどの招待状を出すと、必ず来てくれたそうだ。なかなかの商売のツボで、とても参考になる。そうこう話をしているうちに車まで戻って来た。

16:10登山口着
また長い林道を戻って行き、日高の方に出て、混んでいる温泉に入る。

18:0019:30日高で入浴1,800
温泉はすぐ出たが、近くの食堂でラーメンを食べる。塩味で旨かった。二人はもう疲れているので、さきほどの温泉のあるキャンプ場でテントを張って寝ることになり、荷物をまとめた後、別れることになった。私はいつもの悪い癖で、そろそろ一人になりたくてちょうど良かった。一人で車を運転して札幌に向かう。夕張を越えて千歳まで戻った所でホテル豊輪に電話したら、セミダブルが空いていたので泊まることにした。
20:00千歳ビジネスホテル豊輪宿泊料5,775
23時くらいまでは荷物を片づけながらビールを飲んで眠る。 

814日(月)
4時に目が覚めてしまい、またビールを飲んでしまうが、それでも眠れないので、セブンイレブンで弁当を買ってきて食べる。今5時半になった。筋肉痛で体が重い。一昨日の筋肉痛か、それとも昨日の分か、とにかく体にすぐ筋肉痛の反応が出るようになったのはいいことだ。
9:00ホテル発コンビニ・食事等1,530
9:30千歳空港で東京でお世話になる知人への土産2,800
11:0012:00すすきのコインランドリーで洗濯600
13:0015:40すすきの
16:10ココ壱番屋カレー・ビール1,230
16:3017:00家具がたくさんあるニトリを見学
18:20苫小牧駅前のダイエーで食料・ビール他買物3,538
19:4020:00ガソリンスタンドで給油・洗車等7,846

20:30苫小牧フェリーターミナルで乗船手続き料金?
22:10「サンフラワーみと」に乗船
22:40船内を一周。食事はバイキングで風呂は大混雑している 

815日(火)
6:00船中にて起床
 船が台風一過の後の太平洋航行のために結構揺れる。天気は回復している。起きて弁当を食べ、朝風呂に入って昼まで再び寝る。昼過ぎに起きてカップラーメンを食べ、サウナにじっくり入ってから15時にベッドに戻り、知人たちに離婚して再出発している旨のハガキを書いた。
19:00大洗港高速代3,500
21:40東京の木工教室の知人宅に泊めてもらう。おでんやビール、マンゴ酒でもてなしてもらって、風呂に入らせてもらい就寝する。