2000年3月27日~30日「スイス旅行」①ツェルマット編

2000327日~30日「スイス旅行」①ツェルマット編
HIS旅行代金91,600、スイスパス17,700
 
327日(月)喉の腫れは良くなった。
5:00起床、快晴だが寒い。
6:06五位堂発 近鉄480
7:00難波発 南海ラピート1,400
7:30関西空港着空港使用料2,650
フィルム、ケース、ウェットティシュ他2,770
スイスフラン両替59,670850SF@70.20円)
9:40関西空港発ルフトハンザ機 所要11時間40
14:20フランクフルト着(日本時間21:20、時差7時間)
16:30発 中型ジェット機に乗り換え
17:40ジュネーヴ着ビール48SF
18時を過ぎるとインフォメーションのホテル案内はなく、自分で電話する自動案内を利用するしかなかった。シングルで95SFのところを予約するのが精一杯だった。まあ、ジュネーヴ市街なら仕方ないか。
18:20発切符5SF
18:26ユルナヴァン駅タクシー17SF
ホテルPAXトイレシャワー・朝食付95SF
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20:16広いシングルルームでくつろぐ。雨も降っているし、長い飛行機の搭乗で狭い空間に押しやられて疲れた。ビール3本飲んでダウンする。フランクフルトまでの11時間半という長時間のフライトはやっぱり疲れるわ。欧州は遠いのだ。せめて6時間くらいで来れないものだろうか。あまりにも時間がかかり過ぎる。ホテルの居室でドイツ語とフランス語のニュースを見つつ、わけのわからないままビールを飲んで酔っ払っている。何をしたくてここまで来たのかと言えば、大自然の中で本場アルプスの圧倒的な山を仰いでみたかったからだ。明日はツェルマットを目指すのだ。そして2日滞在して、もう1泊は別の場所を経由し、さらに2シャモニーに滞在してモンブランも見たい。とにかく行ってみよう。
 
328日(火)
7:30朝食
8:20ホテル発、徒歩で行く。
8:55ジュネーヴ駅ビール2本とサンドイッチ11.50SF
9:05発一等と間違えるところだった。二等のスイスレイルパスを購入してきたので、「1」と表示されている列車は避けないといけない。
10:56Brig
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買物、水500ml×1本、ビール500ml×2本、オレンジ5個、サラダ1個、10.40SF
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11:23
12:43ツェルマット
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14:28ツェルマット発往復切符45SF
15:05ゴルナグラートKulmHotel124SF
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小奇麗なツインルームで満足だ。値段は高いけれども。シャワーを浴びてくつろぐ。
19:0020:00夕食(宿泊料に含まれている)レストランの客は4人、5人、4人、2人、1人、1人、1人の合計18人で、テーブルの半分くらいが埋まる。
メニューは、
Saladadish(山盛りの漬物似サラダ)、
Creamofherbes(ハーブ入りクリームソース)、
LegofofchickenNoodlesCreamySauce(大きな香ばしい濃い塩味の鶏の足とパスタ)、
Mixedice-cream(バニラ、ストロベリー、チョコレート)で、料理人が料理の評価をきちんと聞きに来る。白ワインも飲むが、少し炭酸が入っていてリンゴ酒のように濃くて甘い。しかし飲むにしたがって濃さが何ともなくなってくる。ピクルスのようなサラダの酸っぱい味に負けないようにするためか。
イメージ 720:45部屋に戻ってくつろいで今後の予定も組む。食べすぎかもしれないが、風邪気味も治ってよかった。ゆっくり眠って明日に備えよう。明日はマッターホルンが見えるといいなぁ。夜半には雪が降っている。明日の天気は望めそうにもないかと諦めの心境になる。
 
329日(水)部屋は暖かく快適だが、天気は悪い。
8:10朝食、現金だと安いみたいだ。
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9:09ゴルナグラート発
9:50ツェルマット着
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スイスパスがあっても氷河特急10%しか割引きにならず、38SFもするらしい。2000円以上も違うのなら考え物なので、次の1110分発にするかずいぶん迷う。しかし空が晴れつつあるので、マッターホルンの方に向かって歩いてゆく。ロープウェイの入口でしばらく空を見ていたが、どんどん良くなってきている。いつもの優柔不断さが出てしまう。相変わらずずいぶん迷って佇んでいるが、もう1110分発のBrig行きには間に合わない。結局、街に戻り、ビール500ml34.90SFを買ってから山用の鈴を16.80SF買い、メトロポールホテルに行ってチェックインする。
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とっても愛想のいいおじさんがオーナーで、いきなり握手して、1140分と早い時間なのにすぐに25号室にチェックインさせてくれた。マッターホルンとは反対側の部屋とはいえ、小奇麗なシングルで、バストイレはないが十分だ。しかし、ホテルはシャワーがないのでやはり困るかもしれない。小奇麗で快適で、暖房も十分効いてはいる。また、机においてあったチョコレートバーは日本の感覚でサービスだと思ってバクバク食ったけど、無料とは違ってきっちり請求された。馬鹿げた話だ。
12:39ツェルマット発ゴンドラ54.80SF
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スキー客で満員だ。頂上から滑り降りるようだ。
13:30クラインマッターホルン3880m
高山病で少しフラフラ、クラクラする。マッターホルンは曇って見えないが、天気はどんどん良くなってきている。ビール飲んで待っていると、少しマッターホルンが見えた。
14:30頂上駅発
15:30ツェルマット着マッターホルンが町から見える。
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15:40ゴンドラから川岸に沿って降りて突き当った所、教会から橋を渡ったところの左のレストランで、甘く濃いリンゴ酒のような白ワインとミートスパゲッティ、ミックスサラダを頼む。28.20SF
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COOPでリンゴジュース1Lとスナック4.60SFで買う。
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17:10ホテルに戻る。日は明るいが粉雪が舞っている。宿の奥さんは、チューリヒKRONEHOTEL80SFを親切に無料で手配してくれて、とても感じがよかった。
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20:00ようやく外が暗くなってきた。
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330日(木)
3:00今日はもう330日である。毎日ずっとビールばかり飲んでいるので夜半に目が覚めてしまう。眠りが浅いせいか、たくさんの夢を見ている。昨晩は東清美似のグラマーな女性が夢に出てきた。詳しい内容は覚えていない。そして今晩は、確か支店長や支店の人たちにはっきり挨拶もしないまま、残務のためと称して一日支店に出ていると、なぜか信頼している役員が支店に来て支店長と話している。私は声をかけられるのを期待している。あんな偉い役員から目をかけられていると思われたくて期待して待つが、いつものようにサアーっと風のように去ってしまう、その後を追いかけたのか、地下鉄まで一緒に歩いて話する。そして地下鉄のキップ売り場で別れた。でも、間違った方向に行ってしまったその役員が戻ってきて、私を後ろから手で目隠しする。それが近くを歩いていた女性にうけて、役員のうまい誘いに乗って3人で飲みに行くことになる。そこで歩いていたのは阪急百貨店の御堂筋沿いの設定だった。そしてあてにしていた店に向かうが、その手前に広い座敷のあるガラガラの居酒屋があった。役員がここではどうかと聞くが、おいつものように融通のきかない私は目当ての次の店に強引に連れて行く。しかしそこは満員では入れない。次のこだわりの店も考えるが、折れて最初の居酒屋に入る。そしてここから別の設定になる。なんとその店に支店長も飲みに来ており、私も飲もうと誘ったのにお客さんと約束があると断っていたのに、それが役員だったことがばれてしまう。また、飲んでいる相手も役員から若手の後輩職員に代わり、彼らが店の女性のあまりのサービスに我慢できなくなって、いけないのに手で触ったりしてしまい、私が警告してもやり過ぎて店員につかまり、罰として「エッチなことをした」と書いている垂れタスキをつけさせられて店の前で20分立たされるはめになる。それでも若手職員は開き直ってしまい、店の前で踊り、私も手を組んで調子に乗って踊っているところで夢は終わった。なんてこった!
3:20立花隆の「農協」を読んでいる。日本人は農作物にいったいいくら金をかけているのだろう。調べるには、ひとつは補助金の総額と貸し出しているお金の金利優遇分、そして国際水準でみて割高に買っている価格差の総合計、それを税金に換算したらいったいどれくらいで、国民負担のどれくらいを占めているのかを一度計算してみよう。安全な食物を手に入れるために、農業も保護しなければいけない。しかし、すべてを国際価格にした上で、いくら補助金を出しているのか明確にさせて、国民の援けをいくらもらっているのかを生産者である農家に自覚させて、早く合理化努力をさせて国民負担を減らせるようにしたらどうだろうか。
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今朝は快晴でマッターホルンがよく見える。1階の食堂からもマターホルンがはっきり見える。朝食はバイキング形式だが、地球の歩き方で期待していたとおりだった。できればパンかオートミール、コーンフレーク、ハムの盛り合わせと、コーヒー、牛乳、オレンジジュースの中からのみの選択なので、ご飯と味噌汁とまでは望まないものの、せめてサラダバーなどの野菜が欲しい。どうもジャムやフルーツばかりで、お菓子を朝から食ってばかりいるようでだんだん飽きてくる。
ホテルの清算は、シングルが75SF、ミニバーが19.20SF
イメージ 188:20スネガ行きのケーブルカー14.40SF
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8:30スネガ
めちゃくちゃ寒い。だから景色が澄んでいるのか。すごい眺めで、ここが人気があるのがとてもよくわかった。レストランのバルコニーからは大パノラマで、クラインマッターホルンは写真に収まりきらないほど左手遠くにある。確かに今日登ってよかった。昨日に何も見ずに帰ってしまうところだった。一日ツェルマットに滞在延ばしてよかった。やはりマッターホルンの存在感は大きい。他の山と違い、ひときわ大きくそびえている。いろんな写真でも見たが、このスネガからの眺めが、最も均整が取れていて美しいのかもしれない。
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9:10ツェルマット発ビール26SF
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谷あいの空はもうどんよりと曇っている。なかなか天気もわからないものだ。
10:33Brig
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駅員に聞くとベルンまでは片道50SF、ツェルマットへは往復で63SFだそうだ。ジュネーヴBrig206kmBrig~ベルン115km、ベルン~チューリヒ122kmチューリヒMartigny304km、合計で747kmで、ベルンまでの距離数と運賃50SFから逆算して割り出して、それにツェルマット往復63SFを加えると合計で388SF、日本円で27,200円相当となる。スイスパスが17,700円だったから、十分元を取れていることになる。
売店ハイネケン500ml、トマト5個、サラダにライスのようなものを計12.75SFで買う。このライスのようなものは、固い米にサラダマヨネーズを付けたようなものだが、やはり日本のご飯の方がずーっと美味いのだ。
11:00Brig
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列車はほとんど揺れずに快適に走る。しかし、険しい山肌をしがみつくように築かれた軌道には恐れ入る。よくこんなところに鉄道を建設したものだ。
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イメージ 2412:38ベルン着
12:45KunstmuseumBern12.50SF
RAETZは手帳にいろんな絵を残している。風景画は美しい。それにいろんなデザインやアイデアを書いて、それをひとつの作品の構想にしていて面白い。1階はクレーの作品があり、鮮やかなデザインが目を引く。2回はRAETZ、ダリ、モディリアーニマチスシャガールなどがある。ルノーロートレック、モネ、ピサロゴッホセザンヌPELACROIX、ミレーもある。
13:23美術館を出る。
14:16ベルン発
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15:3016:00スイス国立博物館5SF
16:20HOTELKRONE20号室シングル80SF
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16:40チューリヒ美術館6SF
冷たい雨に打たれて少し疲れたようだ。入場料を払い、係員のおじさんに親切に館内案内図をもらったまではよかったが、トイレに行って顔を見たら、髪の毛は乱れて顔面蒼白、おでこのところにはまだらに赤く腫れているようでびっくりする。何だかとttも疲れているようだ。無理を押して、冷たい雨が降る中を美術館まで来たが、とってもしんどくて、ゆっくり見て回るどころではなくなった。くつろぎに来ているのか疲れに来ているのかわからないくらいだ。しかし、月曜からまだ4日間しか経っていない。けれどももうパンと甘いものばかりの食事には飽きてきたし、目的のはっきりせぬままウロウロしているからとっても疎外感を感じる。どこへも行き場所を無くしてしまっているようで、いつも安住するところがない。一人変人の道を突き進んでいるようで恐ろしい。けれどもどうしていいのかわからない。ビールを飲んだり、不規則な食事をしたりと、体調をだんだん悪くしている。注意せねばならん。
17:30二階の印象派の展示室に来てようやく気分が良くなる。まずはカンディンスキーの絵を見てなぜかホッとする。ピカソシャガールの絵も見たことがある。ピカソには少し不安にさせられる印象を受ける。一方で、やはり印象派のところはなんと言ってもゴッホだ。
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有名なパイプを加えて包帯をした絵や、糸杉が渦巻く雲の中に立っている絵などだ。よく見ているとゴッホの絵にはインパクトがあり、他と一線を画している。やっぱり天才なのだ。こうして間近に眺めると、ゴッホの色使いの鮮やかさは見る人を元気にしてくれるようだし、麦わら帽のおじいさんの絵はよく見るとたいへん細やかなタッチになっている。荒っぽいように見える筆づかいが、実はとても繊細で上手いのだ。彼の時代にドラクロアなどの写実派からこのようなものへ発展させたのはまさに異端児で、理解する人は少なかったのだろう。知識のない私にもようやくその天才加減がわかってきたように思える。モネの藁積みの紫がかった絵もすごくいいが、ゴッホの絵のとりこになってしまった。
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18:00ホテルに戻る。ビール500ml×2本で6SF
19:24シャワーを浴びて荷物を片付け、ようやく落ち着いた。
20:0021:10ホテルを出て町をうろついた。
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夜の街はライトがとても美しい。教会はことごとくライトアップされている。お目当てのJAZZPIANOラプラスバーに行ってみるが、ロック調のBGMがかかっていて、どうも雰囲気がおかしい。そこで町を戻ってアジアンキッチンから先に進む。ガイドブックに載っていたステーキサンドのスナックという店から先に進むと、大きな交差点へ行く前に中華料理の店があり、日本人らしき4人のおばさんが一生懸命に食べていた。そこに入ろうか迷いつつ、戻って、川の反対側に渡り、橋の上から写真を撮った。そして向こう岸の旧市街を歩いて行き、狭い路地から川に出て大寺院の写真を撮り、またもとの旧市街に戻る。ラプラスバーをもう一度のぞいたが、お洒落なピアノバーという感じでないので止めて、ホテルの方向に戻る。アジアンキッチンの人が少なくなっていたので思い切って入店した。気になっていたオレンジのチャイナドレスの似合っていた娘がメニューを持ってくる。野菜系のものを探してビールと一緒にオーダーする。日本語が通じないから彼女は中国人だ。テーブルクロスも中国の新聞だ。彼女は小柄で赤い服がとても似合っている。当初は日本食レストランにアルバイトしている日本人留学生かと思っていたが、全く違って中国人だ。でも、きりっとした英語でのやり取りや、東洋系の小柄な女性はいいものだ。なんだかんだと言いながらやっぱりホームシックにかかっていて、東洋系の女性に対して誰ともなく郷愁を感じているのかもしれない。しかし、出てきたグラスビールはともかく、八宝菜のつもりで頼んだものがまずい、まずい。どこか臭い野菜炒めと張りがなくて水っぽいタイ米だ。やっぱり日本の食べ物は美味い。19.50SF
21:40部屋に戻る。残り150SFあるので、最終日のジュネーヴの分は足りるだろう。ということはホテル代としてフランスフランで24,000円分カードで支払えば、現金は1万円の両替で足りるだろう。シャモニーへの電車代は10FRもあれば足りるだろう。しかし馬鹿げた話だった。一目ぼれのように見えたアジアンレストランの女の子はしっかりした中国系の娘だった。グラマーなスイス人の女の子に比べると何とも質素かもしれないが、はやり東洋系の女の子の方がいい。少しくらい気が強くとも、色が黒くても、やっぱり東洋系の人の方が落ち着く。ドイツ娘もスリムで美しいけれども、やっぱり東洋系がいい。でも、一目見たその娘を日本人留学生と思い込み、劇的な出会いのドラマを夢想してしまう私はやっぱり馬鹿としか言いようがない。束の間の幻想だ。ただ、今度は香港や中国、南洋に行ってみよう。ただ、もうゲテモノのような中華は御免被りたい。