1999年1月9日~10日「池原~持経の宿」

199919日~10日「池原~持経の宿」(計12,770円)
19日(土)
8:41五位堂 パン・おにぎり820
8:56八木  バス2,900
12:17池原
16:00持経の宿 宿泊代寄付1,000
 たいへんな登山だった。標高700mくらいまでは普通の滑り易い凍った林道だったけど、そこからは靴の踵の上まで積っている雪をラッセルして進んでいくが、行けども行けども着かない。やはり雪山では通常よりたいへんなので、無理なコースタイムの設定では駄目だ。水も凍りついていて確保できない。これではとても奥駈けは難しい。一晩この持経の宿にお世話になって、明日は下ろう。一応、真冬の登山でのシェラフや汗のかきかた、テントも入れた23日用の重いザックを使用するなど、初めてとしていろんな経験ができた。あとは水を確保することが課題だ。とにかくいい勉強になった。熊野大社への奥駈けは春からのシーズンで行くことにしよう。

110日(日)
2:00昨日の18時くらいから23時くらいまで、何度か寝返りは打ちながらも眠れたが、そのあと目が冴えて眠れずにとうとう起きてしまう。外は吹雪で風が猛烈に襲ってきている。寒くて眠れないかもしれないので毛布を何重にも重ねる。猛吹雪かと思いきや、ガラス越しに空を見ると雲の切れ間から月が見えている。案外明日は晴れるかもしれない。晴天を期待しつつ、夜のうちに風で雲を吹き飛ばしておいてもらいたいと思った。もし明日晴れたら十津川方面に下ることも考えたいが、少しでも危なそうなら無理せずに池原に降りよう。しかし、冬の山を甘く見てはいけない。あまり設備の良さそうでない行仙小屋でなく、毛布も薪も炉もある持経の宿に泊まってよかった。こんなに毛布を巻いていても、シェラフから出した手は凍るように冷たい。冬山を舐めてはいけない。奥駈けは春になって天候が落ち着いてから再挑戦しよう。
7:20起床、風は強く曇り時々晴れ、毛布を被せておいたのに水筒が凍っている。湯を注ぐだけの御飯も一晩置くと駄目になっている。
8:40出発(標高1150m)
9:56車止め(800m)
11:30池原(250m)
12:00~13:00きなりの湯、入浴料500円、田舎定食1,000
 ビール500円、漬物土産21,050円、前鬼日本酒2,100
 とても気持ちのいい湯だ。ふるさと創生資金で造ったのかどうか知らないが、入浴料が500円と安い上、設備がめちゃくちゃいい。温泉はぬるぬるしているが、露天風呂から檜風呂まであり、広くて清潔だ。レストランも大宴会場もあるし、土産もいっぱい置いている。車があったらしょっちゅう来るかもしれない。大峰山上ヶ岳の麓の洞川温泉もいいが、レストランなどの設備は無いし、風呂も内湯一つで狭かった。山奥に足を延ばせば延ばすほどいろんな発見がある。
14:43池原 バス2,900
17:55八木