1995年11月24日~25日「恵那山」

19951124日~25日「恵那山」(計23,510円)
1124日(金)
22:26東所沢JR7,060円、食材1,650
22:30東京着
22:40 

1125日(土)
5時過ぎに警察のような感じのでかい声で検札が来る。列車は小田原近辺までは一杯だったが、静岡までは逆にガラガラ状態になり、足を伸ばして休めるようになった。5時前からは今度は名古屋近郊の通勤客で一杯になる。今日は名古屋まで来たので交通費が結構かかる。
6:14金山乗り換えコーヒー110
7:31中津川(標高300m)
7:49発タクシー4,860
8:20タクシーが雪のためにスリップして危ないために、あと2kmで下車(1000m)するが、後から登山のために来た静岡のおじさんが親切にも乗せてくれて歩かずにすんだ。
8:38黒井沢登山口(1125m
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 寒い中、ガスに覆われている上を目指して雪の中を歩き始める。登山口には思ったよりもたくさんの車が停めてあり、踏み跡もしっかりしていて、たくさんの登山者の後を追うことになるので心強い。静かな山の中をしんしんと登っていく。
9:10休憩小屋(1320m
古い休憩小屋を過ぎて二人連れのグループ二組を追い抜いていく。
9:50笹尾根に出る。(1650m付近)ガスから抜けて南アルプス方面は快晴で青空が広がっている。
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 ゆるやかな笹尾根を少し進むと、おとぎの国にあるようなとてもきれいでこじんまりした小屋に出くわす。小屋前には木のベンチもあるが、雪を被っている。中を見たかったが、さっき追い抜いた二人連れのおじさんたちが後ろにいるので休まずに進む。すると野熊の池に出た。そこから延々と笹の中を歩いていく。カラマツの樹氷も美しい。そこからかなり歩いたはずなのに、頂上までまだ60分というかなり長い標識が出ている。うんざりしながらも、美しい笹尾根をゆっくり登る。夫婦連れを追い抜いた後、先生と学生のグループらしい6人連れを追い抜かずに、後にゆっくりついて登る。水場で彼らが水を汲もうとして止まった時に追い抜く。そこからは小屋まで300メートルのはずだ。眺望が利かない樹林の中なので結構長く感じたが、またまたきれいで、今度は大きな頂上小屋に着いた。
11:40恵那山頂小屋
イメージ 4  入るとおばさん5人連れがいてストーブに火を入れている。私は座らせてもらって、おにぎり2個とみかんを食べる。そのうちに先程の先生と学生のグループが到着して、小屋の入り口のストーブのある土間がいっぱいになったので、私はみかんを食べ終わったら早々に外に出て、標識を確認する。外にいたおばさんにも頂上への方向を確認して、凍えそうな手を我慢しながら進んでいく。神社でお賽銭を入れようとしたが、手がかじかんでうまく入らず、50円玉のあとに100円玉も入れるが外れたので、入れ直した。50円玉は雪のせいでわからなくなる。
12:04恵那山頂上(2190m
イメージ 5  頂上には踏み跡はあるものの人はいない。相変わらずガスの中で写真を撮る。
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 富士見平への縦走路は今日はまだ通った人がいないようで踏み跡がない。進もうかどうしようか少し考えたが、戻ってもバスがないので強行して前進する。祠を過ぎてしばらく尾根を行くが、結構距離がある。踏み跡の無い尾根を半分不安になりつつ進んでいく。
イメージ 7 旧道への分岐(2200m)からは急降下していく道になる。濃いガスと急降下で雪に滑って転びまくるし、先々アップダウンや危険な箇所もあるなどと考えていたら弱きになり、一度30メートルくらい引き返してしまうが、そこでもう一度停まり、恵那山の登山ガイドを取り出して読み直す。
イメージ 8 標識にも分岐から3時間と書いてあったり、しかも2000m以下になれば晴れるはずだからと気を取り直して前進する。戻ってきた30メートルくらいは自分の踏み跡があって歩きやすかったが、そこからはまた雪の斜面を滑るようにして下っていく。夢中で進んでいたら人の気配がして二人の中年の人が登ってくる。すごくほっとする。道を聞くと、一本道でまったく大丈夫だといってくれる。もう男気倍増で、そのまま下ってきて良かったと思う。危険な崩壊場所も難なく通り抜ける。
 しかし、ガスの外に降りてくると、太陽が時々顔を出してきて体中に付いた雪を溶かし始め、緑のスウェットパンツがびちょ濡れになってしまう。もとからレインパンツに履き替えていたらよかったと後悔する。しかし、もう濡れてしまったものは仕方ない。そのまま雪の付いた笹や木々を払い除ける度に体に雪がかかり、ザックも雪まみれになった。しかし大判山の近くに来ると、神坂峠の方までよく見える。笹原に覆われていてとても美しい。樹氷の木々も美しい。
13:44大判山(1695m
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ずっと尾根を巻いていくと鳥越峠に出る。
イメージ 1014:20鳥越峠
 そこから強清水へ足跡がついているので下っていく。すごく急な雪の坂を下るので、ずっとこんなのは嫌だなと思っていたら、15分ほどすると林道に出た。あとはもうブラブラと歩いていける。舗装道だけども所々凍っているので、雪の積もっているところを選んで歩いていく。途中からぐるっと回る林道を串刺しにしていくような真っ直ぐの登山道が林の中に下っており、そこを下り、何度か林道と交差して横切っていくと、ようやく強清水に着いた。
15:00強清水(1100m
 水は確かにおいしい。2リットルのポリタンクにすべて入れて持って帰る。そこからは延々と林道を下るが、16時発のバスに乗るためには誰かに乗せてもらえた方が楽だ。しかし、数台通り過ぎたのに手も挙げる勇気もなく、1822分のバスでもいいやと開き直って歩き続ける。キャンプ場を通り越して延暦寺関係の老人ホームも過ぎていくと、そこからはどんどん下っていき、麓が近づいてくる。左の林の中からダンプカーが出てくるが、ひょっとしたら乗せてくれるかもと思いながら通り過ぎようとしたら、親切なトラックの運転手がクラクションを鳴らして乗れと言ってくれた。50歳くらいのおじさんで、もうバスはないかもしれないので乗せてくれたそうだ。親切な人で有難い。バスは暫く下ると前方に見えたが、トラックは土砂を捨てて一路、中津川に向う。島崎藤村の生まれた村の近くも通り過ぎ、中津川の北恵那バス本社の前で降ろしてくれた。おかげでこうして早く帰路につけた。
16:34北恵那交通
16:50中津川寿司920円、そば370円、ビール600
ダイエーで寿司を買って電車に乗り込み、ビール2本飲んだら結構酔っ払ってきた。特急はガラガラに空いている。
17:48発特急しなのJR7,720
18:55塩尻ジュース220
18:59発あずさ76
21:04八王子
21:45東所沢