1995年9月23日~24日「月山・岩木山」

1995923日~24日「月山・岩木山」(計36,550円)
923日(土)
5:30起床寿司弁当、ビール1,250
6:09東所沢JRフリー切符15,000
6:57大宮つばさ111号満員でデッキに2時間立つ
9:07山形着
9:40山交ターミナルバス1,560
11:06湯殿山ホテル高速バスはとても乗り心地良い。湯殿ホテルで降りて、水を汲んでトイレを済まして歩き始めようとしたら、バスから降りたもう一人の初老の人が「歩いて行くの?」と言うので、売店で確かめたらマイクロバスが迎えに来てくれるという。料金所へ歩いて行き、有料道路の入り口で無線で呼んでもらうと、5分くらいで小さなマイクロバスが来て仙人沢に送ってくれる。
11:25発マイクロバスバス430
11:35仙人沢で普通のバスに乗り継ぎ、神社に向かう。
イメージ 1 参道は旅館や土産物屋がいっぱい並んでいるのかと思ったら、何もなく、終点にはただ鳥居があるだけで、予想と全く違っていた。少し歩いて沢に下ると湯殿山神社の入口がある。ここには社殿がないそうだ。人が多いのと、時間を焦っていたために、中には入らずに外から手を合せてそのまま頂上を目指す。
 尾根までは急登で、最後は鉄の梯子で、それを登り切ると一変して気持ちのいい尾根である。
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 山頂の神社が遠くに見えている。そこからはゆっくり進む。さきほどの急登でかなり汗をかいたが、そこから先はほとんどかかないくらい楽な道だった。
イメージ 5 リフト方面への道と合流すると、鍛冶小屋めざしての直登となるが、そこも一気に登って振返ると、湯殿山あたりまでの草原状の山容が一望できてとても気持ち良い。
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 鍛冶小屋からもうひと頑張りして進むと、そこからはとても広い草原で、その向こう端に神社らしきものが見える。そこまでの登山道の両脇で、たくさんの人がお弁当を食べている。ハイキングで来てここで食事を取るには最高の場所だ。
13:4514:15月山頂上(標高1979m
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イメージ 12  頂上の神社にお参りして、西方からは雲が湧きあがってきて何も見えないので、少し進んで、東方が見渡せる石に座り、パンを食べる。下方には小さい池糖のある草原が広がっている。月山は広々としてとても気持ちいい山で、標高1500メートル以上がちょうど紅葉が始まっていて、笹の間にある低雑木が赤や黄色に染まっている。今日はいつものように汗はかいたが、ズボンも靴もまったく汚れずに済んだ。とても整備されていて、ほとんど森林限界を超えて歩くので広々としていて気持ちよかった。志津方面からはリフトで一気に1500mくらいまで登れるから楽そうだ。家族連れなどの軽装の人がほとんどで、それでも十分登れる山だ。リフト山頂から反対側の月山八合目にかけてはすっと美しい草原状で、月山頂上への急な登りもすぐ終わり、こんなに広々として気持ちのいい山だとは知らなかった。弥陀ヶ原参籠所は開いていたが、その他の小屋はいずれも閉まっており、それを当てにして登ってこなくて良かった。時間があるので予定するバスの時刻を見直したが、急いで下っても列車の時間を早めることができないのがわかる。だから、予定通りの時間で八合目を目指す。頂上で30分くらいゆっくりした後、ポレポレと下り始める。そこからの眺めも壮大で、下方にずっと平原が広がっている。登山道も石が敷かれていて、とても歩き易い。ゆっくり歩いて、それほど高度を下げていくような感じではなく、むしろ距離が長く感じるくらい歩き、下の方に見えていた台地に降りると、そこが仏性池だった。そうしてもう一段降りると、池糖がいっぱい散在する弥陀ヶ原に着き、思ったほど大きな駐車場が見えずに不思議に思うと、山籠所から少し下ったところにレストハウスがある。
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イメージ 2216:00月山八合目駐車場(1375m)ビール500
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  一緒に登り始めた初老のおじさんは、登りに私よりも1時間も余計にかかり、バスの発車する10分前に汗をいっぱいかいて到着した。慌てて駆け下りてきたそうだ。八合目から七合目、六合目にかけては雲が覆ってガスで何も見えないが、バスに乗って抜けていくと、麓はまた晴れていた。予想より淋しい道をバスが走って行くが、レストハウスで飲んだビールが効いて、鶴岡市街までウトウトと眠ってしまった。
17:50鶴岡庄交モールそば370円、弁当ビール1,720
18:17鶴岡駅特急白鳥
  鶴岡駅でそばを食べ、ジャスコで弁当とみかんを買って特急白鳥に乗り込むと、ガラガラで空いていた。酒田辺りからだが、外はまだ19時前後なのにすごく暗い。恐ろしいくらい真っ暗だ。このような暗さ、淋しさはここしばらく見たり感じたりしたことがなかった。東京では真夜中でも何ともない。明かりがあるからだろうか。それともこの暗さの神秘的感覚に麻痺していたのだろうか。
20:14弘前駅、ビジネスホテルを探す。ビール300
20:50弘前プラザホテルにチェックイン6,500

924日(日)
6:20起床
 曇っているが視界は利く。しかし、窓を開ければポツポツと雨が降っている。すごく迷う。普通の雨ではなく、予報では台風が接近しており、降水確率は50%なのだ。この雨の中を登ることは諦める。朝一番のバスは諦めたが、とりあえず駅には向い、山頂までのバスが走ってくれれば上までは行ける。その後どうするかだ。蔵王方面に変えることも考えたが、時間的に無理だ。とりあえず頂上へのバスを待ち、運行するのであれば行くことにしよう。待ち時間にスポーツ紙を読むが、消化試合なのにイチロー見たさで、東京ドームのオリックス日本ハム戦は5万3千人の大入りだったようだ。このような選手が人気のないパリーグの各球団に一人ずつ出てくれば、ビジターでもこのように客が入るので万々歳だ。そばを食べてスポーツ紙を読んで、しばらくどうしようかと考えたが、雨も小康状態になって、バス案内所で聞くと岩木山頂行きのバスは予定通り出るそうなので、思い切って行くことにする。レインコートに着替えて身軽な格好になり、荷物は弘前駅のコインロッカーに預ける。ここまで来るのもたいへんなので、多少のことなら無理をしても登っておきたい。また出直すのはたいへんだ。バスが通常通りの運行なら問題はない。そば他730円、リンゴ3個・ビール2本760
9:30弘前駅バス往復2,860
10:45木山山頂バス停
10:50リフト頂上リフト380
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イメージ 2811:20岩木山頂(1625m
イメージ 29  曇ってはいるが、雨もなく、辺り一面見渡せる。日本海を見ながら座っているが、津軽半島は五所ヶ原辺りから向こうが田んぼで、収穫を真近に一面黄色になっている。山頂がとんがっているので雲がけむりのように通り過ぎている。初めは誰かが火でも焚いているのかと思って振返ってしまうくらい不思議な眺めだ。広い平野だ。天候が悪くなっているから早く下山するようにとの案内が、リフトの方のスピーカーから流れる。しかし、下山は歩いて降りたい。岩木山神社の方面は一面に紅葉が始まっていて美しい。この山も日本海に面していて、鳥海のような影が見えるかもしれない。南の白神山地方面に雨は降っているようだ。早く降りたほうがよさそうだ。リフトに乗って下っている時、途中から大粒の雨になり、リフトの放送は繰り返し早く下山するよう呼びかけている。白神方面にかかり出した雲が急に押し寄せ、天候は一変した。太平洋側が晴れているから安心していたら、山の天気は甘くない。山頂で黒麦ロールパンを食べてビールを飲んでいたら、急に辺りが暗くなり、慌てて下る。鳳鳴ヒュッテまでの半分くらいの所で大粒の雨になり、ここでもレインコートが威力を発揮する。すっぽり包まれてフードも絞ると、背中のリュック以外は完全装備だ。使用後の乾き具合でレインコートの実力がわかる。鳳鳴ヒュッテは岩木山の鞍部になり、コンクリートブロックで造られていた。けっこう頑丈なつくりだが、極めてきれいというわけでもなく、山頂に泊まって日の出や夕日を見るのには絶好のポジションだが、快適な小屋とは言えない。夜になって真っ暗になると何も見えないから関係なのかもしれないが。いつかここにまた来て。日の出と日本海に映る山の影を見たい。飯豊や朝日、月山、鳥海、八甲田、そしてこの岩木山と、東北の山はほんとうにいい。森林限界が低いのと、海に近いので大展望が見られる。山奥にある飯豊や朝日、月山の頂上近くの稜線は平坦で広々として、草原のような山旅が味わえる。次は朝日を登り直して蔵王に行けば、東北の100名山は完登だけど、また改めて登るのは東北や北海道が中心になりそうだ。雨は止んでいるみたいだが、周りはガスで一面真っ白になる。
12:50岩木山レストラン牛丼・ビール、1,100
  今いる岩木山8合目のレストランも窓が蒸気で曇っている。外はすっかり雲に取り囲まれた。台風が直撃するかもしれないというのに、奇跡的に登山中まで天気がもってくれた。外はまた雨が降っている。2階の休憩所で休んでいるが、頂上や下界は完全に雲に覆われており、もしこれが半日早かったらとても登れなかった。朝はこういう状態をすごく心配していたが、弘前からは岩木山がはっきり見えていたので登ることにした。それから午前中の半日いっぱい天気がもってくれた上に、山頂からはあたり一面が見渡せ、もう言うことはない。紅葉シーズンはまた東北の山に来たい。今度は急ぎ旅でなく、山小屋を利用しながら、雨が降ったら1日待つような、ゆっくりと山旅を楽しみたい。おそらく歳を取ってからのことだ。この近辺だけの視界はあるが、あたりは真っ白な世界になって展望は利かない。山頂からのガスも一気に下って、もうすぐそこまで来ている。あと少しでこの駐車場もガスに覆われてしまうかもしれない。あと10分で下りのバスが出る。今日はハードな登山はないのに、ビールばかり飲んでしまった。
13:00岩木山8合目バス発
バスに乗車したが、ガスが降りてきて駐車場も真っ白な世界に包まれる寸前になっている。雨は次第に激しくなってきている。間一髪で登ることができて本当に良かった。
服を着替えて荷物を入れ直した。今回もフリーズは使わなかったが一番嵩張った。行く時から必要な時だけ持ってきた方がいいのかもしれない。
15:04弘前発いなほ3号弁当・ビール2本、1,260
15:38青森着
15:41はつかり22
17:52盛岡着
18:04発臨時のやまびこに座れて嬉しい。
21:05大宮着
青森からの特急はつかりは超満員で、デッキにずっとたっていた。新幹線も嫌な予感がしたが、臨時列車の方に行くとガラガラで助かった。慌てて18時ちょうど発のやまびこに乗っても、仙台で乗り換えねばならず、この混み具合だとまず座れそうにもない。そうまでして急いでも大宮まで20分しか違わないので、こうして人が少ない列車に乗れて良かった。そのおかげでリンゴも遠慮なくかじれる。今回の旅も安全に終われそうだ。山の中にいる時間が少なく、街や列車の中が多かったし、結構出費してしまった。体重も駄目だ。やはり山の中で泊まるような旅でないと、飲み過ぎ食べ過ぎで良くない。苦しくても汗をいっぱいかいて静かな山小屋に泊まっている方が体重も落とせるのでいい。百名山に登るために今回は日程上仕方なくホテルに泊まったが、これからは山小屋中心の近郊の旅が多いので、北の方からひとつずつ登り、今秋行けるところまで行こう。こんな自由勝手なことができるのも今のうちだ。
21:50東所沢着飲み過ぎ食べ過ぎで体重は75kgだ。