1995年7月15日16日「男体・奥白根山」

199571516日「男体・奥白根山(計8,850円)
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4:50起床パンとビール600
予定の4:55発の電車に乗ろうとしたが起きられないで間に合わず、あらためて時刻表とにらめっこして、新越谷で東武に乗り換えて日光に向かうことにする。
5:33東所沢JR370
6:03南越谷
6:09新越谷東1,110
新越谷から各停で新太平平に行き、快速に乗り換えると、そこからはずっと駅を飛ばして今市に着き、そこで後続の四両を切り離すと5分で日光に着いた。
混んでいるといけないので急いでバス乗り場に向かうが、バスは2両編成で慌てることはなかった。
8:30
9:13二荒山神社  神社にお参りしてから、神水を汲んで登山に向かう。
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9:34登山口
男体山は岩ばかりだと思っていたが、ずっと木立の中を登って行く。三合目から四合目まで林道をくねくねと歩いて行き、四合目の鳥居をくぐって登山らしくなってくる。
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イメージ 2五合目から八合目を過ぎるくらいまでは凄い岩山の直登で、危なくはないがかなり疲れる。九合目を過ぎてしばらく行くと頂上への展望が開け、そこを一気に登り切ると神社の奥社があり、そこから右に少し行ったところが頂上だ。
11:4812:15男体山
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頂上にしばらく座って森永のキャラメルを食べて水分も補給し、少し休んで早々に下山し始める。登る途中で出会ったおばさんたちに再び会い、頂上はもうすぐだと伝えたら、友人に似た大柄でロシア風造りのおばさんが「上まで連れてって」と冗談を言う。そこからバンバン下って、三合目からはバスの時間に間に合わせるために走り、100mの標高差を7分で下った。一合目を越えて鳥居をくぐり、神社に着いてデポしていた荷物を取って、もう一度神水をもらってバスを待った。
13:55発バス800円 バスに乗って戦場が原を越えて湯元に向かう。
14:19湯元温泉
  どちらから登ろうかと迷ったが、前白根目指してスキー場にゆっくり進み、入口で工事をしている若者に聞くと、登山者用の道を通るように言われた。リフトは動いていない。
14:30登山道
標識に従ってスキー場のてっぺんを目指して登る。途中道を間違い、元の正しい道に戻ったりしながら行き、そこから高度差500メートル(標高1650mから2150m)の急登が始まる。本当に辛かった。30分登っては引っくり返って休み、この500メートルを登るのに2時間もかかる。
16:42死にそうな思いで尾根に着く(標高2135m
イメージ 6  ようやく分岐に出て、もう17時近いのでここでテントを張ろうかとも思ったが、前白根へももうひと頑張りすることにした。前白根の直前でピークがあり、そこでもテントを張ろうかと思ったが、あと30分行けば小屋に着くだろうと思い留まる。
18:00白根山(標高2370m
イメージ 7前白根からは眼前に険しく聳える奥白根山が見える。そして、その下の方に五色沼が見える。あと少しだ。尾根を伝って、少し登り返して一気に下り、避難小屋に着いた。
18:20五色沼避難小屋
イメージ 8  もうバテバテで死にそうだ。何とも言いようがない。やはり睡眠不足のせいか。外で男女カップルが食事をしているので水場を聞いたら、五色沼の方に行かないといけないそうだ。小屋に入ると外人が二人と日本人のおじさんが一人で、思ったより空いていた。私はおじさんの前に陣取り、ヘロヘロになってはいるが何とかマットと寝袋を取り出して、御飯を炊く。水がないので少なくしたせいか、少し芯が残る。最初からとろ火で炊いた方が良かったのかもしれない。牛丼とお茶漬け食べるが、御飯を三合も炊いて余ってしまうので、明日用の弁当御飯にすし太郎を混ぜて作る。それでもお茶漬けは半合くらい余ってしまう。2合半で十分だった。
19:21荷物を整理して就寝するが、あまりにも疲れているせいか最初はイビキをかいてしまう。空気枕を持ってきた方が良かった。他の外人三人が小屋の外で火を焚いていて、ずいぶん遅くまで火のパチパチという音がしていた。夜10時半くらいに一度目が覚めるが、咽が痛い。熱が少しあるのかもしれない。暖かくして眠ったら夜半には痛みが取れる。

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5:30起床、雨の音が一晩中していて、朝方は特にすごい音がして降っていたが、朝方、おじさんが外に出て「すごいガスだ」と言うので、ガスが晴れるまでゆっくり眠ることにする。5時半にのそのそ起きて荷物を片づけ、少し昨日作ったバラ寿司を食べるが、朝ご飯は湯を沸かしてお茶漬けにした方が温かくていい。今回はコーヒーを忘れてしまった。
6:10小屋出発
霧に包まれた幻想的な森を通り、300メートルくらいの標高差を40分かけて頂上に登って行く。ずっとガスに包まれていて何も見えなかった。頂上近くは平坦になっていて、いくつかのピークを越えて行くとやがて神社がある。
イメージ 96:55(日光)白根山(標高2578m
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イメージ 157:28避難小屋
下りの避難小屋近くの森は20メートル四方くらいしか見えないが、木が白いガスの上に浮いているようでよかった。鳥のさえずる声と、時々木の葉を揺すぶる風の音、すべてが求めていた雰囲気だ。北海道の根室の果ての牧場で感じていた神秘的な雰囲気に似ている静寂だ。頂上でのんびり寝転がって、風と宇宙の音を聞きながら深青の空を見ているのもいいけれど、このようなガスの中の森を歩くのも神秘的でとてもいい。泊まっていた外人二人に頂上はどうだったか聞かれ、ガスが出ているけれども一時間くらいで往復できるので行ったほうがいいと答えたら、今、さよならを言って出発していった。小屋の中に誰もいなくなった。今聞こえるのは、限りない静寂の中でこだまする小鳥の声だけになった。ゆっくり下って行くことにしよう。体はかなり疲れている。前白根までの最後の登りをこなして湯元に降りよう。
7:40小屋出発
五色沼へ降りていくと湖が見えてくる。波打ち際にいた人に写真を撮ってもらい、水場を教えてもらって1リットル汲んで、前白根に登り始める。途中、五色山へのルートも考えたが、アップダウンが多そうだし、ガスに包まれて良く見えないので、もと来た道を戻ることにした。
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9:11尾根に出る
目の前の急坂を500メートル下らなくてはならない。途中は雲の中となりちらちらと雨が降っている。登りの四グループとすれ違ったが、これからこの尾根まで登って行くのでたいへんだなと思う。
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イメージ 2410:32湯元温泉
 12分違いでバスに乗り遅れ、どのホテルも入浴できるのだが、バス停に近い旅館に入れてもらうことにする。
入泉料500円、ビール300
11:15出発バス1,650
 バスでは小屋で一緒だったおじさんとまた会う。中禅寺まで歩いて行くと言っていたが、入浴してビール飲んだら嫌になっちゃったそうだ。五色山の方に行って降りて来たそうだ。登山道の笹が刈って下り易かったそうだ。
12:28JR日光発JR2160円、ビール他510
13:14宇都宮
14:21浦和南浦和で牛丼とビール850
イメージ 2515:01東所沢
 今回もほんとうに疲れた。体中が筋肉痛で痛い。男体山へ登った後はそのまま帰ろうかとも思ったが、またここまで出直すのもしんどいので、何とか頑張って奥白根まで登った。湯元からの登りはほんとうにきつくて、男体山と奥白根の、結局一日で2000メートルの標高差を登ったことになる。やはり一日当たりの登山は1000メートルが限界かもしれない。よく登ったものだ。もうしばらくはどこへも登りたくない気分だが、休んでしばらくしたら、懲りずにまたどこかに登るのだろう。