1995年8月11~15日「南アルプス縦走」①
8月10日(木)
23:37東所沢 JR6,180円、ビール450円
8月11日(金)
0:19立川発 急行アルプスに運良く座れた。
3:40辰野
駅前をうろうろするが全く何もない。コンビニもない。仕方なく駅に戻ってパンを1個食べて、寒いので短パンの上にズボンをはいた。乗り換える飯田線を待つのは、登山客30人くらいである。ビール・ジュース410円
9:36易老渡 タクシー 11,000円
11:05面平(1505m)美しいブナ林
11:55昼食1600m地点でラーメンとパン、スープ食べる14:00易老岳(2354m)ずーっと杉の原生林で道はとてもよかったが、なにせこの易老岳までの標高差1400mを4時間で登って来たので、夜行でただでさえ疲れていてとても苦しかった。ここは樹林に囲まれた頂上で展望が利かないけれど、静かでいい。人もいない。山深いという南アルプスの良さが少しわかる。
疲れたが、最後にきれいな草原を横切って行って小屋に着いた。
16:20光岳小屋到着(2500m) 素泊り2,000円
16:50光岳(テカリダケ)頂上(2591m)
17:20水を汲んで小屋に戻る。御飯を二合半炊き、出来上がるまでの時間、サントリーオールドを南アルプス山上の天然水で水割にして2杯飲んでいる。今日のおかずは牛ひき肉カレーと大盛肉じゃがだ。明日の弁当も作っておく。思いっきり食べて、飲んで、よく休んでじっくり疲れを取り、明日から頑張ろう。18:33今、カレーを食べた。牛ひき肉カレーは旨い。そのあと濃いコーヒーを2杯飲んだ。今日は登山計画が遅れたけれど、逆算していけば何とか北岳まで行けそうだ。まだこの記録が書けるくらい明るいが、小屋の中はイビキ以外、シンと静まり返っている。19時には日が暮れるだろうから、トイレに行って、起床予定の3時まで8時間、ゆっくり寝て疲れを取ろう。
8月12日(土)
3:10起床、パンとクリームスープを食べ、コーヒー飲む。
4:00出発
5:25易老岳(2354m)昨日出会った二人組のおじさんに出会う。ここでテントを張っていたみたいだ。
6:26希望峰(2500m)仁田岳への分岐
7:05茶臼岳(2600m)誰もいないガスの中なだらかな尾根に茶臼小屋へ300メートルの分岐がある。とても良さそうな小屋に思うが、ガスで何も見えない。
7:35お花畑
8:30上河内岳分岐(2735m)バテた。
9:52~10:30聖平(2285m)弁当を食べる。
12:28~12:45聖岳頂上(3013m)ガレ場を300メートル以上急登し、死にそうなほどバテた。前聖くらいからずっとガスの中で、風はなく静かで真っ白な静寂の世界の中、頂上には私を含めて5人の人がいる。とても静かで音が全くない。誰かが荷物をパッキングする音がゴソゴソするか、ハエなどの飛ぶブーンという音がするのみで、他には何も聞こえない。風はそよそよと流れるだけだ。まるで天上の空間にいるようだ。午後4時から尾根歩きも含めて8時間の登山で、結構疲れたし、荷物のせいで肩がパンパンに張って少し痛い。何のためにこのような辛い思いして登っているのか自分でもわからなくなってきた。体中汗だくになって、短パンもシャツからの流れ落ちる汗でビショビショになっている。しかし、それが案外気持ちいい。楽ではないので、登ったという達成感だけでここに来ている。このように登っている最中は辛いだけで何もない。しかし、下山してしばらくすると、また登山地図や百名山の案内を見ているだろう。困ったものだ。
14:20兎岳(2818m) おじさんが一人いて、私が光岳から来たと言うとびっくりされた。