2017年7月8日~9日花火カレーと煮干醤油ラーメン

今回は北浜のコロンビア8(食べログ評価3.6)です。
イメージ 1北浜駅から南へ5分、小さなビルの2階に店があり、開店時間の12時を少し回った時間でしたが、3人並んでいました。カレーだから回転速いだろうからと、さほど待たなくていいようにイメージ 2期待しましたが、最初にカウンターに座った客が出てきたのは30分後で、席に着いたのは12時半でした。待ってる間、親切な店員がオーダー取ってくれます。名物の「花火」は二回目以降にした方がいいと先の客に説明してたのを聞き、私は迷わず来店したのは初めてでないから「花火」850円下さいと注文しました。それでもさらに、「花火」が初めてならイメージ 3半分の辛さにできますよ、と念入りに再考を求めてきますが、一度決めたら融通利かず、そのまま押し切ります。そんなに辛いのか?でもココイチで十辛しか食べない私の舌なら大丈夫だと自分に言い聞かせました。とはいえ、待ち時間が長いと言いようのない不安が少しよぎって増幅されます。最初だからやはりノーマルがよかったか、辛すぎて食べきれずに残したらどうしようとか。そうこういって、着席後10分くらいで噂の「花火」出てきました。
 さあどうだろうか?スープカレーのように島のようなご飯のまわりにスパイスカレーが浮いています。「さあ、一杯いい汗かいてください」とマスターに言われ、外で立って待ってる間にもう2リットルくらい汗かいたけど、と内心イメージ 4思いながら、一口。辛くない?おかしい、あとからピリピリ来るのか?もう二口、三口。辛くない。どちらかと言うと、独特のスパイスの風味と雑穀米のような小粒の飯粒の印象に覆われて辛く感じない。見慣れぬ形態のカレーだからなのか、経験したこともないような余韻で爆発的な辛さが襲ってくるのか?黙々と雑穀米のような固い小粒の飯を噛みながら、半分ほど食べ進んでも、正確には無人島を半分切り崩したような感じ、辛さがこない。そう、私の舌には辛くないのだ。疲れで舌が麻痺しているのか?いやいや、さっき30分待っている間、ものすごい湿気の中の猛暑で滝のように汗をかきました。だからもういかなる汗も出尽くしているのでしょうか?半分食べ進むと、もう黙々と噛む小粒ご飯が面倒になってきました。食べなれない味のスパイスと、やたら顎を使うごはん、正直もう飽きてきました。あれほど警戒するように伏線張られた「花火」、私にとっての辛さは「線香花火」、口がひん曲がるような辛いキーマカレー期待した私が悪いのか、でもココイチで十辛しか満足できない私はどうすればいいのか?何とか急ぎ完食して、店員に気持ちを覚られないように「ご馳走様でした!」と、いかにも辛さに満足したというように勘定済ませる私は小市民です。
イメージ 5 さて、翌日は和歌山簑島の人気ラーメン店「清乃」です。本店は遠いので、和歌山駅近鉄百貨店に入っている支店に寄りました。煮干で出しを取っている醤油ラーメンと聞き、高山ラーメン好きの私には期待するものがあります。ここも並んでいましたが、20分ほどで席に着いて「煮干ブラック」750円をオーダーしました。しばらくたって出てきたのは、平打ち麺と黒い醤油ベースのスープです。素朴な和風の感じです。上品な盛り付けなども人気店の片鱗をうかがえますが、質感のある平打ち麺に負けないような出しにしているせいか、細縮れ麺の高山イメージ 6ラーメンよりも濃厚なスープに思えました。系統的には好きなのですが、平打ち麺ということと、どうも高山ラーメンに洗脳されているからか、私の中でどうしてもナンバーワンにはなりませんでした。ただ、長ネギは新鮮で非常に美味しく、これは美味しいです。またしばらくして食べたら、もう少し客観的に美味しいと思うのかも知れません。頭の中でどんどん理想的に進化してしまっている高山ラーメンも、今食べたらそうでもないというのかもしれません。私の舌はまだまだ流動的なレベルです。