1995年5月1日~2日 九州縦走①「開聞・霧島」

199551日~2 九州縦走①「開聞・霧島」
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16:21東所沢JR九州ワイド周遊券35,500
17:07池袋
17:29東京着弁当、ビール、タバコ920
17:56東京発のぞみ特急券10,120
23:00博多着吉野家800円、弁当・ビール850
23:59発ドリームつばめ
各車両が二部屋ずつに分かれていて変わった造りになっている。車両の連結部分ではなくてちょうど真ん中に乗車口があり、連結部分にはトイレなどがある。6号車と7号車で迷ったが、シートが新しくグループ客のいない禁煙の6号車に乗車した。定刻通りに出発するが、ガラガラではないが70%くらいの乗車率で、私の右隣の席は空いていて助かった。鹿児島に行くのに、料金がほとんど変わらないから、新幹線と夜行を使う人は普通いないであろう。何便も運航している飛行機を利用するだろう。そうであればこの列車を使う人たちは、福岡から南へ向かう人たちだろうから、さほど混まないのだろう。外は雨曇りで、いつも思うのだが、このように淋しい雰囲気の列車に揺られて一人旅をしている。33歳にもなって結婚もせずに独身で放浪しているのは、何の因縁であろうか。昨年の屋久島もそうだが、やるべきことをやらずに現実逃避しているだけではないか。日頃仕事柄疲れているので、今回の大型連休は自宅でゆっくりする選択肢もあったが、それではもったいないと意を決して出発した。白山方面も考えたが、雪が多くてバスが出ないというので、急遽、九州方面に変更したりもした。しかし、重い荷物を背負ってテントなどで生活するのもかなり辛いことだ。だから旅と言っても百名山登破の修行に近いような意識で行くのかもしれない。この山行でダレ切った体を絞り、アルコールなどの毒素を汗でひねり出したい。時間もたっぷりあるので焦らずゆっくり行きたい。
 
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5:41つばめ車内で5時過ぎに空が明るくなり始めて目が覚めた。目が覚めるというより、ずっと寝心地が悪くて寝返りばかり打ってうたた寝の状態で、良く眠れていない。もうすぐ湯之元で、あと20分で終点の西鹿児島だ。幸い雨は降っていないが、空は曇っていて雲の流れが早く、今にも降り出しそうだ。昨晩、博多から大牟田の間で相当降っていたので、ザアザア降りでないだけ良しとしよう。鹿児島から先はさらに一時間半かかる。時間はあるのだから、ゆっくり行こう。夜行で西鹿児島に行き、そのまま曇りの開聞岳に向かう。
6:03西鹿児島着ロッカー400円、ビール230
6:26
7:54山川
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8:10JRバス周遊券がそのまま使える。
長崎の鼻経由のバスに乗ると、途中から大成高校の学生で満員になったが、高校前で一番後ろの座席から順序良く降りて行くので感心した。制服の着こなしなどの身なりは上品とはいえないもので、その落差に余計感心した。
8:44開聞登山口着
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 いつものように喘ぎながら半分から上を雲に隠している開聞岳に登る。
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 夜行で行ったせいか体力の限界で、めちゃくちゃ汗を流してびちょ全身濡れになりながら登る。雲海の中で周りが全く見えない中、原生林をかき分けて登って行く。7合目付近でジャワティストレートを飲んだら吐いてしまう。朝飲んだビールのせいか。登山前にアルコールを飲んではいけない。そこからは濡れた岩のある登りで、つるつる滑りそうで、霧雨でびちょびちょに濡れているので余計大変だ。
10:45開聞岳頂上
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登っている時にはあまり人に会わなかったのに、頂上には2030人の人がいた。頂上の神様にお礼を言って後にする。
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11:45開聞ふれあいの里コーラ2220
予定の時間を遅れてしまったために、次の1時間後のバスで西鹿児島に戻る。
12:59開聞登山口発
13:31山川
13:35
14:55西鹿児島
山川からの途中から凄い雷雨となり、えびの高原に行くのを諦め、都城で一泊することにした。西鹿児島駅で濡れたジャージをパンツを履き替えてザックを詰め直す。時刻表を見て、各停より40分あとに出発する特急きりしまが先に着くのがわかり、それに乗ることにした。支店に仕事の業務確認の電話を入れ、ホームで昨晩の残りのツナ巻き寿司を食べて、懲りずにまたビールを飲む。今日初めての食事だ。こんな雷雨では仕方がない。
16:14西鹿児島発きりしま10
17:30都城
18:43ビジネスホテル三松素泊り4,500
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 雨の都城駅に着いて民宿にするかビジネスホテルにするか迷うが、雨の中で探すのも面倒で、ビジネスホテルに向かう。とても寂れた町で、ホテルもコンクリートが古くなっていてしばらく考え、もう一度雨の中をうろうろするが、観光案内所の電話も通じないので、さきほどのビジネスホテルに泊まることにした。素泊り4500円を支払い、屋上に洗濯機があるそうなので、部屋に入って荷物を置き、早速屋上の洗濯機の所に行くが洗剤がない。御飯を食べに行くついでにホテルの前のスーパーでアタックの5袋入り旅行サイズの洗剤を買い、ホテルに戻って洗濯をする。そして、ホテルの1階の食事処「三松」に入る。やたら色紙が貼られているが、ずいぶん昔のもののようだ。和定食とビールを頼み、ゆっくり食べて部屋に戻る。風呂の湯を入れている間に洗濯が終わるので、今度は乾燥機に入れ直しに行かねばならない。洗剤・乾燥機、300円和定食・ビール3本等、2,630
21:30今日一日汚したものを洗濯し終わった後、明日の朝と昼の弁当用に中華混ぜご飯を二合炊いた。明日の朝にはレトルトの牛丼も温めて作る。コーヒーを二杯飲んで、今日胃を結構いじめてしまったのでゆっくり眠ることにした。
 
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起床したのは6時くらいだが、ウトウトしていて朝4時くらいには目が覚めた。アルコールのせいか体が重く、筋肉痛も残っている。ただ、今日は雲はあるものの太陽が覗いている。明日までの二日間は天気がいいそうだ。朝は昨晩作った炊き込みご飯の半分を食べる。冷たいがまあ仕方ない。昨日鍋を洗う時に、洗いかすを洗面所で流したので少し匂う。気をつけよう。今日明日は天気が持ちそうなので、先に祖母山、九住山へ行くルートも考えたが、中途半端なので予定通り霧島に先に行き、今晩できるだけ祖母山の麓まで行くことにした。どちらにしても今晩キャンプ中心にして明日までに畳まないと、明後日は雨の可能性がある。こんな田舎の単線なのに電化されてる電車の窓越しの光はたいへん暑く、今日は日焼けしそうで、真夏の北海道を旅行しているみたいだ。半袖で十分だけど、時折風が冷たいので、軽いウィンドブレーカーが必要だ。ゆっくるとマイペースで旅を楽しみ、最終日には久住山麓で温泉に入ろう。
7:01都城
7:51小林バス950円、ジュース等220
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8:55えびの高原(標高1200m)
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10:10韓国岳(標高1700m
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 上は大きな火口淵の一部が鹿児島側にせせり立っているところで、そこが最高点となっている。一面に雲海だが、幸いにも鹿児島側のみガスってきているだけで、晴天だ。今日は半袖のTシャツで十分で、汗をたくさんかいてしまう。日頃の不摂生のせいでもある。しかし、強い日射しを受けて汗をかいている中にも、涼しい風が吹いてくる。夏の北海道のような感じで、5月の連休の頃は九州の気候が気持ちいいのかもしれない。
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11:00えびの高原レモンスカッシュ130
11:14発バス310
11:33林田温泉 
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豊後竹田のビジネスホテルを予約する
12:25発バス520
13:01霧島神宮駅ビール2本、460
霧島神宮駅はつつじが真っ赤に咲いていて美しい。えびの高原から林田方面へ下ると、すぐバスはガスの中に包まれてどんより曇った寒い感じになる。頂上の晴天が嘘のようだ。やはり山は天気次第なので、できれば晴れ渡った日に登りたい。
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 時折、強い西日を受けて、焼けているのか、酔っているのかわからないが、顔が赤い。宮崎からはしばらくしてリニアモーターカーの実験車両の横を通って行く。そこから延岡まではくねくねとゆっくり縫って行き、佐伯、日鉄鉱業の大きな工場のある津久見、そして臼築と通り、やっと大分に着いた。まだ日は明るいが、あと30分くらいで日没だ。駅はやはり近代的とは言い難い。
18:16大分ビール2本、550
18:32
豊肥線犬飼を過ぎたあたりだ。夜もかなり更けてきて、今、菅野に着いたところである。少し酔っているのでなれない景色にも違和感がないが、よくこんなところまで来たものだ。これで日本中のほとんどの県に行ったことになる。まだ行っていないのは沖縄県と、四万十川の源流である四国カルスト紀伊半島のてっぺん、伊勢、若狭湾能登半島佐渡島、いわき、三陸海岸、そしてえりも岬などだ。結構あるけど、しかし、よくも全国いろんなところに行ったものだ。明日は天気が心配だけど、祖母山に登った後に竹田に引き返して、久住山に一番近いところでキャンプしよう。そして明後日は雨の予報だが、何とか久住山を登り、やまなみハイウェイに出て、温泉にゆっくりつかって休もう。その後は気が向いたら大山、そして実家の高松に帰り、剣山も目指したい。五月の九州は日射しが強いものの、まだ春で風も涼しくとても過ごしやすい。至る所に温泉があるので、山登りの後はどこでも温泉に入ることができる。あと二日頑張れば九州地方の百名山は登ったことになる。これから気持ちのいい季節がだんだん北に上がって行くから、夏休みまでの土日は関東近辺の山を一つ一つゆっくり登って行こう。そして夏は借金してでもモンブランに登りたい。だめなら北海道の利尻、羅臼、斜里、幌尻、そして阿寒、羊蹄、十勝が待っている。この勢いならばあと三年、夏休みも使えれば百名山は登破できるだろう。そして年を取ったら海外だ。今の私が日本中を駆け抜けているように、世界中を駆け抜けるようになりたい。仕事はどうなっているかわからないけれど、いろんな所に出かけられるように、せめて英語ぐらいはマスターし、そういうことのできる経済状態にしておかねばならない。さらにでき得れば、そういうことができるような仕事が見つかれば最高だ。ただしツアーガイドのような辛いものではなく、マイペースでやれるものが有り難い。
19:53豊後竹田タクシー560
 トラベルイン吉富4,850円、ビール350円 
四季の味「友修」トンカツ定食・ビール、1,760
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