1993年9月19日「吾妻山」

1993919日「吾妻山」(計13,480円)
5:19小岩発弁当910
6:00東京JR8,030
7:42福島着ジュース220円、タバコ240円、弁当750
8:00発バス1,310
9:10浄土平着
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イメージ 4  浄土平の吾妻富士は、写真通りのほんとうにクレーターのようで、宇宙に来たようだ。一切経山と違う左のコースは、森林の平原の中に沼があり、カナディアンロッキーのようだ。
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  一切経山までは登りは緩やかであったが、頂上の向こう側に人が集まっていて、そちらの方は絶壁になっており、直下に美しいエメラルドグリーンの沼がある。火口跡のようで、これは北海道の摩周湖よりも美しい。太陽が雲に隠れたり出たりして、その光と風によって起こされるさざ波によって沼の色が変わる。だから五色沼というのだろう。
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イメージ 910:35物見岩 物見岩の急登を登ったあたりから、ずっと平地の森林となり、雨でぬかるんでいた。今までの展望の良い景色と一変する。
11:15兵子分岐
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 ぬかるみを歩いてゆき、ようやく烏帽子山に着く。前下方には谷地平が見える。そして左手に東吾妻山、前方に中吾妻山、右前方遠くに西吾妻山が見え、そこからこちらには人形岩、そして東大嶺、目の前に昭元山がある。この烏帽子山頂ではカップルが昼ご飯を食べていたが、物身岩からここまでは誰にも会わず、静かな林の中を歩いて来られた。烏帽子山を降り、昭元山を目指すところで、ついにぬかるみに足を取られてびちゃびちゃになってしまった。ぬかるみや水溜りをひょいと飛んで避けていたのが、足がついていけなくなってこうなった。今度から軍手やスパッツなどのぬかるみ対策が必要だ。
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12:30昭元山
昭元山から見える東大嶺(ひがしだいてん)は圧巻だ。広い平原が広がっているのだが、高層湿原の感がある。トムラウシの手前の日本庭園に似ているし、長く続く右手には弥兵衛小屋が見えている。その辺りには沼も見える。景観を楽しみながら東大嶺を目指す。途中、谷地平へ分かれる辺りから、気持ちのいい平原になっている。日本庭園のようだ。東大嶺に続く緩い傾斜を一歩一歩進んでいくが、いざ着いてみると何もなくただの平地だった。
イメージ 1313:10大倉新道
13:25東大嶺
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 その後すぐまた下りのぬかるみが続いていた。しばらくして人が一人いる分岐に着いた。天元台の方はどうかとも考えるが、期待していたような高原ではなかったので、最初の計画通り滑川方面に向かう。
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 そこからは古いけれども木道になっていて歩き易い。
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 しばらくして弥兵衛小屋(明月荘)に着いた。
13:5014:10弥兵衛小屋
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 中に入って写真を一枚撮った後、福島で買った味噌カツ弁当とビールを食べ、15分後に再出発する。銀明水を横に見ながらずんずん進む。だいぶ行ってから滑川鉱山跡に着き、鉄道のレールらしきものが残ってしばらく続いている。なんだか淋しい。その後、両膝を痛めながらさらにしばらく行くと、今度は日本百名滝の滑川滝が後方に見える。ゆるやかで丸い岩を水がサアッと流れ、左右に膨らみながら落ちて行っており、なかなか凄い。間違って滝の方に降りて行ってしまい、下まで降りると道は行き止まる。川は独特の感じで、滑らかで赤い筋が入っている白い岩の上を水が滑るように流れており、そんな川床がずっと続いている。ああ、これで滑川と名付けているのだなあと実感できる。
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 その後、喘ぎながら峰の展望台まで登り直し、間違った道を探して滑川温泉に下って行った。
16:1017:10滑川温泉入泉料300
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 頼りない吊り橋を渡って、湯治場のような古びた旅館を見ると、「露天風呂300円、玄関まで」という看板が見えた。電車の時間までだいぶんあるので、1時間くらい入泉していくことにした。そして玄関へ廻るが、着替えや荷物の整理もあるので、内湯の方に入ることにする。一応、混浴で、おばさんが入っていた。比較的狭いけれども、湯は乳白色で湯の花が散らばっており、秘湯の色が濃い。少し汗を流して、17時過ぎに峠の駅に向けて出発する。4キロぐらいあるところ1時間くらい歩き、もう1キロくらいのところで、男性二人女性一人の乗った車が追い越したところで止まって待っていてくれて、駅まで乗せてくれた。そして、何とも予想できないような処に、バラックのような売店が二軒あり、ホームは屋根つきの中を通った先にある。山形新幹線を作るために無理したのかもしれない。古いレールと古いホームはそのまま残されていて、往時の見る影も想像できない、淋しい峠の駅となっている。
18:36峠駅JR390
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 30分ほど待っていると、途中で追い越した二人連れの老人が待合室に入ってきた。吾妻登山から始まって全国各地への旅行や、四国八十八か所巡り、奈良の飛鳥寺、石舞台、京都の東寺の塔の良さ、しかしまだ礼文には行ったことがないなど、私がすべて理解できるような場所の話をしている。思うに私は、全国いろいろなところを経験しており有り難いことで、その点は自信を持ってもいいのかもしれない。
19:04福島ビール2580円、弁当750
1:01小岩